慢性腎臓病 CKDキャンペーンをめぐる話題
国内外のCKDに対するエビデンス 糖尿病性腎症 海外の研究から
羽田 勝計
1
1旭川医科大学 内科学講座病態代謝内科学分野
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
高血圧-腎性
,
高血糖症
,
糖尿病性腎症
,
ランダム化比較試験
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Diabetic Nephropathies
,
Hyperglycemia
,
Hypertension, Renal
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.68-73
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007246389
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糖尿病性腎症を対象に海外で多くのRCTが行われ、エビデンスが集積している。血糖コントロールに関するRCTは、DCCT,DCCT-EDIC,UKPDSであり、いずれのRCTにおいても、糖尿病性腎症発症・進展阻止に厳格な血糖コントロールの有用性が立証された。糸球体高血圧の是正に関して、レニン-アンジオテンシン系阻害薬を用いたRCTが多く行われ、糖尿病性腎症のほぼすべての病期にACE阻害薬あるいはARBが有効であることが立証された。
©Nankodo Co., Ltd., 2007