増加するアレルギー疾患 内科医にとっての最良のアプローチとは
成人喘息への理解と対応 合併病態への対応 COPDと喘息の合併
平田 一人
1
,
浅井 一久
1大阪市立大学 大学院呼吸器病態制御内科学
キーワード:
呼吸機能検査
,
喘息
,
発生率
,
肺疾患-慢性閉塞性
Keyword:
Asthma
,
Respiratory Function Tests
,
Incidence
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.644-649
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010137786
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COPDと喘息の合併頻度は、最低でも高齢者喘息やCOPDの20~30%程度であり、喘息とCOPDの合併も考え、治療戦略に反映させる必要がある。診断に関しては、臨床症状、喫煙歴、肺機能検査(肺拡散能や肺過膨張所見)や喀痰検査、呼気NO測定、HRCTによる気腫性病変(LAA)の存在などが有用である。治療では、禁煙がもっとも効果的で、薬物療法では吸入ステロイド薬(ICS)と抗コリン薬やβ2刺激薬を中心とする長時間作用性気管支拡張薬の併用が有用である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010