増加するアレルギー疾患 内科医にとっての最良のアプローチとは
成人喘息への理解と対応 最新の知識 成人喘息長期管理の基本戦略 中等症、重症喘息管理のポイント
岡田 千春
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1国立病院機構 本部医療部人材育成キャリア支援室
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
呼吸機能検査
,
生体機能モニタリング
,
喘息
,
吸入投与
,
診療ガイドライン
,
Omalizumab
,
患者アドヒアランス
Keyword:
Omalizumab
,
Administration, Inhalation
,
Asthma
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Monitoring, Physiologic
,
Steroids
,
Respiratory Function Tests
,
Practice Guidelines as Topic
,
Medication Adherence
pp.628-631
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010137783
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中等症、重症の喘息管理では、重症度と治療ステップとのミスマッチからundertreatmentになる症例が問題となる。医療側の原因だけでなく、中等症、重症の患者では自己の病状を過小評価しやすい傾向があり、肺機能のモニタリングを行うとともに病状の評価に注意が必要である。また、治療に対するアドヒアランスも考慮する必要がある。吸入薬剤は内服、貼付薬に比べてアドヒアランスが低い傾向があり、吸入回数を減らすために合剤の使用を考える、患者指導を繰り返し行うなど工夫が必要である。今回改訂されたガイドラインでは、重症において抗IgE抗体の使用が盛り込まれ追加効果が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2010