いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第1章)呼吸器
喘息-COPDオーバーラップ症候群をどう診療するのか
窪田 幸司
1
,
寒川 卓哉
,
井上 博雅
1鹿児島大学 大学院医歯学研究科・呼吸器内科
キーワード:
Steroids
,
喘息
,
発生率
,
診療ガイドライン
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
Adrenergic Beta-2 Receptor Agonists
,
患者重症度
,
病態生理
Keyword:
Asthma
,
Steroids
,
Incidence
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Adrenergic beta-2 Receptor Agonists
,
Patient Acuity
pp.970-974
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044811
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喘息-COPDオーバーラップ症候群(ACOS)は,GINA/GOLD2014の共同ドキュメントで提唱された喘息とCOPDが合併病態である.ACOSは,COPDの約15%にみられる.加齢に伴い増加するため,とくに高齢者喘息を診察する際にはACOSを念頭に置く必要がある.ACOSは,増悪の頻度が高く,健康関連QOLも低いと報告されている.治療は吸入ステロイド(ICS)が基本となり,さらに必要に応じて長時間作用性抗コリン薬(LAMA)や長時間作用性β2刺激薬(LABA)を組み入れる.気管支拡張薬による単剤治療を行わないことが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015