発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094797
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呼吸機能検査は喘息の診断や治療,増悪の早期把握に必要不可欠である.まず肺活量,1秒量,フローボリューム曲線を測定する.1秒率が低下していれば閉塞性換気障害を呈する疾患を疑う.1秒率が70%未満では気道可逆性試験が,70%以上では気道過敏性試験が有用である.気道過敏性のない場合,喘息は否定的である.アレルゲン吸入誘発試験はアトピー型喘息の原因抗原を同定する方法としてもっとも信頼性が高いが,発作を誘発するので,救急処置ができるようにしておく必要がある.自宅や診療所で喘息の重症度や肺機能の日内変動を評価するにはピークフローメーターが便利である.1秒量とよく相関し,症状出現前に肺機能の悪化を検知できる
©Nankodo Co., Ltd., 2006