治療可能な病態COPD 診療の実際と展望
症候群としてのCOPDの病態 COPDと喘息の病態
浅井 一久
1
,
平田 一人
1大阪市立大学 大学院医学研究科呼吸器病態制御内科学
キーワード:
Allergens
,
喀痰
,
好酸球
,
好中球
,
呼気検査
,
鑑別診断
,
水素イオン濃度
,
喘息
,
炎症メディエーター
,
気管支反応性亢進
,
一酸化窒素
,
診療ガイドライン
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
病態生理
Keyword:
Allergens
,
Breath Tests
,
Asthma
,
Diagnosis, Differential
,
Eosinophils
,
Hydrogen-Ion Concentration
,
Neutrophils
,
Nitric Oxide
,
Sputum
,
Bronchial Hyperreactivity
,
Practice Guidelines as Topic
,
Inflammation Mediators
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.238-243
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110798
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COPDと気管支喘息は閉塞性換気障害を呈する慢性気道疾患であり、気道炎症・気流制限・気道過敏性など類似した病態を示すが、炎症細胞や治療への反応性の違いなど異なった病態が認められ、異なる疾患である。COPDにおいては好中球性炎症が、気管支喘息においては好酸球性炎症がみられる。COPDと気管支喘息の合併が認められ、ときにCOPDであるのか、気管支喘息であるのか、両者の合併例であるのか鑑別に苦慮する症例がある。COPDと気管支喘息のさらなる病態解明が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008