糖尿病診療の新時代 2010年代の展望
わかってきた合併症の病態とこれからの治療 糖尿病足病変
新城 孝道
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
糖尿病性神経障害
,
発生率
,
有病率
,
糖尿病性足部疾患
,
早期診断
,
早期医療介入
Keyword:
Diabetic Neuropathies
,
Incidence
,
Prevalence
,
Diabetic Foot
,
Early Diagnosis
,
Early Medical Intervention
pp.95-99
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082283
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糖尿病神経障害、動脈硬化症を背景とする血流障害、感染症が、糖尿病足病変の三大要因である。足病変の早期発見は、患者自身による毎日の足の点検が主となる。足病変は患者の主訴を中心とした問診、視診、触診で概要がつかめる。さらに検査を加え、鑑別診断を行う。定期的な糖尿病診療の中で足病変の点検をくみいれ、ケアを施行する。フットケアはスキンケア、ネイルケア、創傷治療、感染症治療が主となる。靴擦れ防止はとくに重要で、靴の点検指導が必要である。ハイリスク例は、関連各科との連携診療が重要である。ことに下肢血流障害例は、血管外科や血管内治療科との連携診療が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010