糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 合併症のある糖尿病患者の診療
神経障害,足病変のある糖尿病患者
成瀬 桂子
1
1愛知学院大学 歯学部内科学講座
キーワード:
危険因子
,
血糖
,
死亡率
,
生活の質
,
糖尿病-1型
,
糖尿病-2型
,
糖尿病性足部疾患
,
早期医療介入
,
糖尿病性壊疽
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Mortality
,
Risk Factors
,
Quality of Life
,
Diabetic Foot
,
Early Medical Intervention
pp.95-97
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114801
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糖尿病神経障害は,感覚・自律神経障害より発症し,進行すると運動神経障害へと進展する.糖尿病神経障害を有する患者の約半数は無症候である.糖尿病神経障害の発症予防には,なるべく早期から血糖コントロールを行うとともに,血圧管理,脂質管理も含めた包括的治療を行う.糖尿病神経障害の自覚症状に対し,適切に治療することにより患者のQOL改善が期待できる.心血管自律神経障害は突然死のリスクであり,早期に診断するとともに夜間遷延性低血糖を起こさないよう注意する.糖尿病足病変に対してはセルフケアも含め,早期より積極的な治療介入を行うことにより足潰瘍・壊疽を予防する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017