肝癌撲滅最前線
トピックス 造影剤エコーによる肝癌診療最前線
畑中 絹世
1
,
工藤 正俊
1近畿大学 医学部消化器内科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
腫瘍再発
,
造影剤
,
治療成績
,
肝線維症
,
Perflubutane
,
超音波造影検査
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Contrast Media
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Treatment Outcome
,
Perfluorobutane
pp.696-701
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341893
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
超音波診断装置と超音波造影剤の進歩により、腫瘍内の血流動態イメージや肝全体のKupfferイメージなどをリアルタイムに描出することが可能となり、これらのイメージを総合的に評価することで肝腫瘍の存在診断・鑑別診断を行うことが可能となった。造影超音波は放射線被曝がなく、腎障害やヨードアレルギーなどの症例においても安全に検査可能である。また使用する造影剤は少量で、ベッドサイドでも簡便に検査することができる。Defect Re-perfusion Imagingはperfluorobutane(ソナゾイド)を追加投与するこによって、同一画面に異なる時相を重ねたイメージ(Kupfferイメージと血流イメージ)を得ることができる画期的な手技である。超音波造影検査は、ラジオ波焼灼療法(RFA)の治療支援としても応用可能である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009