肝癌撲滅最前線
進行肝癌に対する新たな展開 Interferon(IFN)+fluorouracil(5-FU)
佐藤 新平
1
,
元山 天佑
,
佐藤 隆久
,
小尾 俊太郎
1佐々木研究所附属杏雲堂病院 肝臓内科
キーワード:
Fluorouracil
,
肝炎-C型
,
肝細胞癌
,
寛解導入
,
生存分析
,
治療成績
,
肝動脈内注入化学療法
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Fluorouracil
,
Hepatitis C
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Remission Induction
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
pp.683-686
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341891
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切除、局所療法、肝動脈塞栓療法(TAE)の適応外となった進行肝細胞癌649例に、IFN併用5-FU動注化学療法を行った。全体の生存率は0.5年55%、1年33%、2年14%、3年8%であった。治療効果は奏効率35%、完全寛解率11%であった。予後因子は奏効、転移なし、腹水なし、門脈浸潤なし、Alb>3.4、T-Bil<1、GOT<78、PIVKA-II<100、腫瘍径6cm未満であった。奏効予測因子は、腹水なしと血小板<12万/μl、HCV陽性であった。IFN併用5-FU動注化学療法のよい適応は、切除不能の門脈浸潤症例で、血小板<12万、T-Bil<1、腹水なしの症例である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009