肝癌撲滅最前線
診断 腫瘍マーカーをいかに用い診断を行うか
藤山 重俊
1
,
森下 祐子
,
原岡 克樹
,
宮瀬 志保
,
緒方 賢一郎
1NTT西日本九州病院 肝臓・消化器内科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
肝炎-B型
,
肝炎-C型
,
肝細胞癌
,
感度と特異度
,
B型肝炎表面抗原
,
C型肝炎抗体
,
診療ガイドライン
,
Acarboxyprothrombin
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Hepatitis B
,
Hepatitis B Surface Antigens
,
Hepatitis C
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Sensitivity and Specificity
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hepatitis C Antibodies
pp.631-635
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341881
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝細胞癌には、AFP、AFP-L3分画(AFP-L3)およびPIVKA-IIという優れた腫瘍マーカーがある。これら3種の腫瘍マーカーは異なる臨床特性をもち、互いに相補的な関係にあるため、複数のマーカーを組み合わせて測定することが推奨される。AFP-L3およびPIVKA-IIは、肝細胞癌に対する特異性が高く、生物学的悪性度の指標としても有用である。常に画像診断所見と対比して、各マーカーの絶対値のみならず、経時的変動を評価することが重要である。肝硬変およびHBs抗原陽性、またはHCV抗体陽性の慢性肝炎では、AFPとPIVKA-IIの同時測定(同一月内測定)ができる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009