外科医が知っておくべきウイルス肝炎の最新治療
ウイルス肝炎に関する外科のリスクマネジメント
四柳 宏
1
,
小池 和彦
1東京大学 感染症内科
キーワード:
肝炎-B型
,
肝炎-C型
,
B型肝炎表面抗原
,
B型肝炎ワクチン
,
C型肝炎抗体
,
リスクマネジメント
,
化学発光免疫測定
Keyword:
Hepatitis B
,
Hepatitis B Surface Antigens
,
Hepatitis C
,
Risk Management
,
Hepatitis B Vaccines
,
Hepatitis C Antibodies
pp.372-376
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009143154
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ウイルス肝炎マーカーに関して注意すべき点に関してまとめた。B型肝炎に関しては、現行のHBs抗原検査によるスクリーニングで術前検査としては十分であるが、進展した慢性肝疾患の存在が疑われる場合や肝移植術の際にはほかのウイルスマーカーを測定する必要がある。C型肝炎に関しては現行のC型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査によるスクリーニングで問題はない。いずれの場合でも肝機能異常が存在する場合には専門医へのコンサルテーションが望ましい。また、HBワクチンを接種し、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染を予防する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009