ウイルス肝炎診療の最前線と今後の展開 日常臨床のポイントと知っておきたい最新情報 ウイルス肝炎の自然経過と疫学のup-to-date
ウイルス肝炎の疫学の最近の変化 現況と未来像
片山 惠子
1
,
田中 純子
1広島大学 大学院医歯薬保健学研究院疫学疾病制御学
キーワード:
肝炎-B型
,
肝炎-C型
,
肝炎ウイルス
,
肝臓腫瘍
,
献血者
,
ウイルス抗原
,
死亡率
,
職業別集団
,
発生率
,
C型肝炎抗体
,
地方自治体
,
年齢因子
Keyword:
Age Factors
,
Blood Donors
,
Antigens, Viral
,
Hepatitis B
,
Hepatitis Viruses
,
Hepatitis C
,
Liver Neoplasms
,
Mortality
,
Local Government
,
Occupational Groups
,
Incidence
,
Hepatitis C Antibodies
pp.631-636
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127378
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わが国のC型肝炎およびB型肝炎に関する疫学について,これまでの調査成績をもとに紹介した.肝がんの原因の約8割がHCVおよびHBVの持続感染によるものであること,HBVキャリア数とHCVキャリア数の推計,肝炎ウイルス感染の新規発生率および感染状況を示した.効果的な肝炎肝がん対策として,潜在する肝炎ウイルスキャリアには肝炎ウイルス検査の受検勧奨を,感染が判明したキャリアには医療機関への受診継続受診の勧奨や抗ウイルス療法等の治療介入を行うことが必要である.
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