CRAS 心・腎・貧血の悪循環
GFR推定法からみたCRAS
堀尾 勝
1
1大阪大学 大学院医学系研究科機能診断科学
キーワード:
Creatinine
,
Cystatins
,
糸球体濾過率
,
心不全
,
貧血
,
慢性腎臓病
,
CRA症候群
Keyword:
Anemia
,
Creatinine
,
Glomerular Filtration Rate
,
Heart Failure
,
Cystatins
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.39-42
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247939
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慢性腎臓病(CKD)と貧血は、心血管系疾患のリスクファクターである。CKDの診断には、推算GFR(eGFR)による腎機能評価が有用である。クレアチニンクリアランスは、GFRより高値である。IDMS-MDRD-GFR推算式には日本人係数「×0.808」が必要である。GFR推算には、日本人のGFR推算式の使用が推奨される。日本人のGFR推算式の正確度は、実測±30%の範囲に75%の症例が含まれる程度である。正確な腎機能評価には、実測が必要である。シスタチンCによるGFR推算式の評価には、測定法の標準化が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009