CRAS 心・腎・貧血の悪循環
CRASと栄養管理、生活指導
中尾 俊之
1
,
松本 博
1東京医科大学 腎臓内科
キーワード:
飲酒
,
減塩食
,
糸球体濾過率
,
身体運動
,
心不全
,
貧血
,
禁煙
,
栄養管理
,
慢性腎臓病
,
生活指導
,
CRA症候群
Keyword:
Alcohol Drinking
,
Anemia
,
Diet, Sodium-Restricted
,
Glomerular Filtration Rate
,
Heart Failure
,
Exercise
,
Smoking Cessation
,
Nutrition Therapy
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.66-71
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247944
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慢性腎臓病(CKD)に対しての栄養管理は、炭水化物、脂質、蛋白質の三大栄養素摂取と食塩、K、Pのミネラル摂取のコントロールに注意を払い、糸球体濾過量(GFR)によるステージと尿蛋白量に応じて行う。食塩制限はCRASに対する食事療法の基本であり、腎障害進行抑制、心不全の改善、貧血改善のいずれに対しても有効に作用する。定期的に適度の有酸素運動を行うことは、CRASによい結果をもたらす。禁煙は、CRAS抑制の観点からも当然のことである。飲酒は、適正量を遵守すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2009