CRAS 心・腎・貧血の悪循環
CRASとバイオマーカー
中村 司
1
,
野出 孝一
1新松戸中央総合病院 内科・腎透析センター
キーワード:
生物学的マーカー
,
心不全
,
貧血
,
Brain Natriuretic Peptide
,
8-Oxo-7-Hydrodeoxyguanosine
,
Fatty Acid-Binding Proteins
,
HMGB1 Protein
,
慢性腎臓病
,
CRA症候群
Keyword:
Anemia
,
Heart Failure
,
Biomarkers
,
Natriuretic Peptide, Brain
,
HMGB1 Protein
,
Fatty Acid-Binding Proteins
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
8-oxo-7-hydrodeoxyguanosine
pp.43-47
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247940
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脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は心不全の診断、治療効果判定、予後予測だけではなく、治療にも使用されているが、腎疾患にも関与する。酸化ストレスは種々の疾患、病態に関与しているが、慢性腎臓病(CKD)の進行、動脈硬化にも関与している。今回、酸化ストレスの代表的マーカーである尿中8-OHdGの最近の知見を紹介する。エンドトキシンはグラム陰性桿菌が出す毒素であり、敗血症患者では高値を示す。CKDの進行には慢性炎症が関与しており、近年エンドトキシンが注目されている。各種脂肪酸結合蛋白と、心腎連関が注目されている。AGE/sRAGE系は炎症、動脈硬化に関与するが、最近の知見を紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009