CRAS 心・腎・貧血の悪循環
メタボリックシンドロームとCRAS
原 眞純
1
1帝京大学医学部附属溝口病院 第四内科
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
運動療法
,
食事療法
,
心不全
,
貧血
,
Pioglitazone
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
メタボリックシンドローム
,
慢性腎臓病
,
腹囲
,
CRA症候群
Keyword:
Anemia
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Exercise Therapy
,
Diet Therapy
,
Heart Failure
,
Metabolic Syndrome
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
Waist Circumference
,
Pioglitazone
pp.20-23
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247935
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メタボリックシンドローム(MS)は、内臓脂肪蓄積を基盤とし、動脈硬化危険因子が集積した状態である。MSはそれ自体CKDの危険因子であるとともに、糖尿病や高血圧などの構成因子を介してCKD、さらにはCRASとつながっている。MSとCRASの発症や進展に際しては、血管内皮機能障害、RAS活性化、酸化ストレスなど、さまざまな機序を共有している。CRASにMSを合併した場合は、動脈硬化性疾患予防のため、MSの要因の是正にも努めることが必要である。MSの是正には、食事・運動療法を行い、さらにRAS抑制薬やインスリン抵抗性改善薬、スタチン系薬剤など、病態を考慮した薬剤を選択する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009