発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009171905
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37歳女。咽頭痛で受診した際、眼球突出、頻脈、手指振戦、多汗、体重減少を認めた。16歳時にバセドウ病の診断で1.5年間の内服加療を行い、23歳時の血液検査で甲状腺機能の正常化が確認されていたが、初診時の検査所見と超音波所見よりバセドウ病と診断した。thiamazole(MMI)30mg/day内服を開始したが、約2ヵ月後より初回治療時にはみられなかった有痛性筋攣縮と血清クレアチニンキナーゼ(CPK)の上昇を認めたため、MMIを中止したところ、有痛性筋攣縮は2週間で改善、4週間で消失した。propylthiouracil内服を開始して2ヵ月経過した現在、筋攣縮やCPKの再上昇は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009