内科医が診る関節リウマチ State of Art
特殊な状態に対する配慮 高齢者
杉原 毅彦
1
1東京都老人医療センター 膠原病・リウマチ内科
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
リウマチ性多発筋痛症
,
鑑別診断
,
肺炎-ニューモシスチス
,
高齢者
,
Tacrolimus
,
発病年齢
,
Infliximab
,
肺炎-間質性
Keyword:
Infliximab
,
Aged
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Diagnosis, Differential
,
Methotrexate
,
Pneumonia, Pneumocystis
,
Polymyalgia Rheumatica
,
Tacrolimus
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Age of Onset
pp.689-693
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143426
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高齢発症関節リウマチ(EORA)は、若年者と比較して、大関節からの発症例、急性発症例、リウマトイド因子陰性例が多い。リウマトイド因子陰性EORA、remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema(RS3PE)症候群、末梢関節炎を伴ったリウマチ性多発筋痛症は、初期には鑑別が困難なことがある。EORAにおいても、副腎皮質ステロイドを治療の中心に置かないで、有効な抗リウマチ薬(DMARDs)を積極的に使用する必要がある。EORAで、prednisolone(PSL)を6mg以上使用することや、日常生活動作を低下させることは、感染症のリスクを増大させる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009