膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
特殊な状況への配慮 高齢者の薬物療法では何を留意すべきか
杉原 毅彦
1
1東京都老人医療センター 膠原病・リウマチ内科
キーワード:
Methotrexate
,
Steroids
,
関節リウマチ
,
抗炎症剤
,
肺炎
,
高齢者
,
Tacrolimus
,
腫瘍壊死因子アルファ
Keyword:
Aged
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Methotrexate
,
Pneumonia
,
Steroids
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Tacrolimus
pp.668-672
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167389
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高齢者膠原病でもっとも多くを占める関節リウマチの薬物療法は、ここ数年で大きな転換期を迎え、高齢者関節リウマチに対してもmethotrexate(MTX),tacrolimusや生物学的製剤を使用することが求められる時代になった。ただし、高齢者関節リウマチの予後に影響するのは感染症であり、合併しうる感染症の管理を十分に行うことが必須である。近年の関節リウマチ治療のパラダイムシフトを念頭に置き、生物学的製剤などの薬物療法を行ううえでの留意点に触れる。また、リウマチ性多発筋痛症や血管炎症候群も高齢者膠原病で多く認められ、中等量以上のステロイド療法が必要となる。高齢者膠原病にステロイド療法を行ううえでの留意点についても触れる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008