内科医が診る関節リウマチ State of Art
関節リウマチの治療薬の適応と禁忌、使い方 副腎皮質ステロイド
加藤 将
1
,
渥美 達也
1北海道大学 大学院医学研究科内科学講座第二内科
キーワード:
Prednisolone
,
関節リウマチ
,
骨粗鬆症
,
肺炎
,
薬物用量反応関係
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Osteoporosis
,
Prednisolone
,
Pneumonia
pp.660-663
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143420
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副腎皮質ステロイドは、関節リウマチ(RA)患者の日常生活動作を改善する。早期RAに対する副腎皮質ステロイドの関節破壊抑制効果が報告されている。RA患者に副腎皮質ステロイドを長期間投与すると、全身の多彩な副作用が引き起こされる。副腎皮質ステロイドの副作用として主なものは感染症、骨粗鬆症、消化管潰瘍、糖尿病、脂質異常症、白内障、緑内障である。副腎皮質ステロイドをを投与する際は、副作用への対策を十分に行う。抗リウマチ薬(DMARDs)を適切に使用し、副腎皮質ステロイドの投与を可能な限り少量、かつ短期間に抑えることが必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009