リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
関節リウマチ治療における最近のトピックス 感染症を起こしやすくするのは、実はステロイドである
三森 明夫
1
1国立国際医療センター 膠原病科
キーワード:
Prednisolone
,
Sulfasalazine
,
関節リウマチ
,
肺炎
,
Etanercept
,
Infliximab
,
Leflunomide
Keyword:
Etanercept
,
Infliximab
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Prednisolone
,
Pneumonia
,
Sulfasalazine
,
Leflunomide
pp.660-662
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195254
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関節リウマチ(RA)患者16,788人を3.5年追跡し、使用した抗リウマチ薬・ステロイド用量から、薬剤併用・RA重症度・年齢などで補正し、肺炎発生率(3.7%)への影響因子のハザード比(HR)を求めた、という興味深い論文を紹介する。各薬剤(HR,95%Cl),prednisone(1.7,1.5~2.0),leflunomide(1.2,1.0~1.5),infliximab(1.1,0.9~1.4),methotrexate(1.0,0.8~1.2),etanercept(0.8,0.6~1.1),sulfasalazine(0.7,0.5~1.0)であり、ステロイドの危険性のみが有意であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007