リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
関節リウマチ治療薬の副作用への対処法 ステロイド性骨粗鬆症
宗圓 聰
1
1近畿大学医学部附属奈良病院 整形外科・リウマチ科
キーワード:
Calcitriol
,
Diphosphonates
,
Prednisolone
,
関節リウマチ
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
副腎皮質ホルモン
,
診療ガイドライン
,
Vitamin K2
Keyword:
Adrenal Cortex Hormones
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Calcitriol
,
Diphosphonates
,
Osteoporosis
,
Prednisolone
,
Bone Density
,
Practice Guidelines as Topic
,
Vitamin K 2
pp.639-641
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195249
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経口ステロイドは種々の疾患に用いられるが、その使用により骨折のリスクを有意に増加させる。海外では、1996年に米国リウマチ学会からはじめてのステロイド性骨粗鬆症の予防・治療ガイドラインが出され、各国から新たなガイドラインの発表と改定がなされてきた。2004年のわが国のガイドラインでは、3ヵ月以上経口ステロイドを使用中あるいは使用予定の患者で、既存脆弱性骨折を有する例、骨密度が%YAM80(YAM:若年成人平均値)未満の例、prednisolone換算1日5mg以上投与例、などが治療対象とされ、第一選択薬はビスホスホネート製剤、第二選択薬は活性型ビタミンD3、およびビタミンK2とされた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007