内科医が診る関節リウマチ State of Art
本邦における生物学的製剤のエビデンス RECONFIRM試験の成果
山中 寿
1
1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ・痛風センター
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
治療成績
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Biological Products
,
Methotrexate
,
Treatment Outcome
pp.625-631
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143413
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関節リウマチ(RA)に対して、生物学的製剤としては日本初の保険適用を取得したinfliximabの臨床的有効性を検証するために、多数例に投与した3施設による後ろ向き多施設共同研究RECONFIRM試験を実施した。その結果、投与開始後22週においてDAS28-CRPによる疾患活動性は、高活動性27.9%、中等度活動性33.3%、低活動性10.9%、臨床的寛解27.9%であることが示され、その効果は54週まで持続し、54週時点の継続率は75%であった。またX線的骨破壊も検討したが、総Sharpスコアの年間増加は開始前の21.3±20.9から、投与54週の0.0±2.4へとX線的骨破壊の防止が確認され、infliximabの最初の国内エビデンスとなった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009