肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
肺癌診療の基礎知識 肺癌手術療法
都島 由紀雄
1
,
淺村 尚生
1国立がんセンター中央病院 呼吸器外科
キーワード:
小細胞癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
リンパ節郭清
,
最小侵襲手術
,
集学的治療
,
ビデオ下胸腔鏡手術
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Pneumonectomy
,
Carcinoma, Small Cell
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.237-240
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125124
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肺癌に対する標準外科治療は、肺葉切除+リンパ節郭清である。肺癌が胸壁、横隔膜、心膜、上大静脈などに浸潤する場合には、隣接臓器の合併切除が行われる。肺尖部胸壁浸潤型肺癌(Pancoast腫瘍)に対しては、集学的治療が施行される。臨床病期I期小細胞肺癌に対しては、化学療法との併用で手術適応である。胸腔鏡手術(VATS)が肺癌手術に応用されることも多くなってきたが、VATS肺葉切除の定義はいまだ曖昧である。小型微小浸潤肺癌やbronchioloalveolar carcinoma(BAC)では、部分切除や区域切除のように積極的縮小手術が選択される場合がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009