肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
肺癌診療の基礎知識 肺癌に対する放射線療法の最新動向
西村 恭昌
1
1近畿大学 医学部放射線医学教室・放射線腫瘍学部門
キーワード:
肺腫瘍
,
放射線療法
,
線量分割法
,
放射線外科
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Radiotherapy
,
Radiosurgery
,
Dose Fractionation
pp.241-244
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125125
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肺癌に対する放射線治療の最近の進歩をまとめた。空間的線量分布の改善としては、早期非小細胞肺癌に対する定位放射線治療で手術に匹敵する治療成績が示され、三次元原体照射あるいは強度変調放射線療法により標的体積に高線量を集中することが可能になった。時間的線量配分の改善としては、限局型小細胞肺癌に対する加速過分割照射にて、照射期間を短縮し長期生存率が向上した。放射線の増感効果法として、化学療法と放射線を同時に併用する化学放射線療法が、III期非小細胞肺癌と限局型小細胞肺癌で標準治療となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009