心筋症 診断の進歩と治療のブレークスルー2009
心筋症治療の現況、新しい試み 心臓移植と待機患者への治療
中谷 武嗣
1
1国立循環器病センター 臓器移植部
キーワード:
心筋疾患
,
心臓移植
,
心臓補助機器
,
治療成績
Keyword:
Heart-Assist Devices
,
Cardiomyopathies
,
Heart Transplantation
,
Treatment Outcome
pp.521-525
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009118836
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わが国における心臓移植例は少なく、待機期間は長期に及び、待機状況も全例がStatus 1で、補助人工心臓(VAS)装着率も高い。しかし、心臓移植後の成績は国際レジストリーと比較して良好である。VASによる長期補助が行われるようになり、4年前後の補助後に心臓移植された症例もある。しかし、現在用いることができるVASは、体外設置型の東洋紡製国立循環器病センター型のみである。今後、長期在宅療法が期待される植込み型左心補助人工心臓(植込み型LVAS)の早期臨床導入が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009