特集 CT、MRIを上手に循環器診療で使いこなせ!
治す 心臓CT/MRIを重症心不全の診療にどのように活用するか?
千村 美里
1
,
坂田 泰史
1大阪大学 大学院医学系研究科循環器内科学
キーワード:
Gadolinium
,
移植片拒絶
,
冠動脈疾患
,
MRI
,
術後合併症
,
心筋疾患
,
心臓移植
,
心臓補助機器
,
心不全
,
造影剤
,
細胞外空間
,
胸部CT
,
縦緩和時間
Keyword:
Contrast Media
,
Coronary Disease
,
Extracellular Space
,
Heart-Assist Devices
,
Graft Rejection
,
Heart Failure
,
Cardiomyopathies
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Postoperative Complications
,
Heart Transplantation
,
Gadolinium
pp.297-301
発行日 2017年3月9日
Published Date 2017/3/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017164748
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近年の循環器領域での非侵襲的画像診断の発展は著しく,心臓CTおよび心臓MRIは補助人工心臓や心臓移植治療を行う重症心不全患者の診療においても欠くことのできないモダリティとなっている。心臓CTは非常に高い空間分解能を有するため,冠動脈評価だけでなく,補助人工心臓装着後のさまざまな形態的評価でも使用されている。一方,心臓MRIは高い心筋組織コントラストを有するため,心筋組織を心室内腔の血液成分と良好に区別することができ,かつ複数の撮影法を組み合わせて行うことによって1度の検査で放射線被ばくなしに心室容積,容量,弁膜症評価,心筋組織性状診断を可能としている。本稿では,補助人工心臓治療や心臓移植治療を行う重症心不全患者において,実際の診療上の心臓CTおよび心臓MRI検査の果たす役割,治療への活用法について概説する。
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