心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《心不全に対する外科治療の新展開》 心臓移植の現状と展望
中谷 武嗣
1
1国立循環器病研究センター 移植部
キーワード:
医学会
,
医事法制
,
術後管理
,
心臓移植
,
心臓補助機器
,
心不全
,
生存率
,
専門家委員会
,
臓器と組織の調達
,
治療成績
,
年齢因子
,
保険適用範囲
,
公的医療保険
Keyword:
Age Factors
,
Heart Failure
,
Heart-Assist Devices
,
Legislation, Medical
,
Tissue and Organ Procurement
,
Postoperative Care
,
Professional Staff Committees
,
Societies, Medical
,
Survival Rate
,
Heart Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Insurance Coverage
,
Not-For-Profit Insurance Plans
pp.91-94
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295256
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●臓器移植法に基づき1999年2月から本年3月までに96例の心臓移植が実施された。●2006年選定心臓移植実施施設での実施が健康保険で認められた。●2010年7月改正臓器移植法実施後、家族同意での臓器提供が可能となり提供数が増加し、15歳未満の臓器提供も可能となり小児心臓移植が行えるようになった。●わが国の心臓移植適応判定は、各施設検討会に加え、日本循環器学会心臓移植委員会適応検討小委員会の2段階審査で行われる。●待機例は、補助人工心臓(LVAS)装着例が多く、2011年3月より2種の植込み型LVASが保険償還されるようになった。●わが国施行例で10年以上の生存例が8例あり、累積生存率は1年97.7%と、国際レジストリーより良好な成績である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011