発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108615
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心臓移植の適応は,従来の治療法では救命延命の期待がもてない重症心疾患である.レシピエント診療施設,心臓移植実施施設,さらに日本循環器学会心臓移植委員会で適応が判定され,適応と判定された症例は日本臓器移植ネットワークにレシピエント登録できる.これまでのレシピエント申請者は329症例で,申請時の平均年齢は32歳,基礎疾患は拡張型心筋症が72%と圧倒的に多い.15歳以上でネットワーク登録された症例は175症例であるが,国内で移植できた症例はそのうちの20症例にすぎない.わが国で心臓移植が進まない現状には,わが国では臓器提供や移植に関する法律が厳しい点,臓器提供施設が限られている点,心臓移植実施施設は7施設しかない点なども関与しており,今後に残された課題が多い
©Nankodo Co., Ltd., 2005