心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
心臓外科医による心不全治療の新しい展開
澤 芳樹
1
1大阪大学 大学院医学系研究科心臓血管外科
キーワード:
自家移植
,
再生
,
心臓移植
,
心臓外科
,
心臓補助機器
,
心不全
,
生存率
,
細胞移植
,
治療成績
,
再生医学
,
筋芽細胞
,
心筋細胞
,
iPS細胞
Keyword:
Heart Failure
,
Cardiac Surgical Procedures
,
Heart-Assist Devices
,
Regeneration
,
Transplantation, Autologous
,
Survival Rate
,
Heart Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Cell Transplantation
,
Myocytes, Cardiac
,
Myoblasts
,
Regenerative Medicine
,
Induced Pluripotent Stem Cells
pp.19-27
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295242
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●重症心不全に対する治療は、補助人工心臓か心臓移植しかなく、われわれは本邦における臨床成績を報告し、その臨床的有用性を実証してきた。●最近、補助人工心臓による治療は進歩し、より小型で耐久性に優れた第二、第三世代の定常流補助人工心臓による臨床応用が始まっている。●心臓移植はすでに確立された治療法であり、深刻なドナー不足のため、移植を受けるにいたらない患者も多いが、末期心不全治療において心移植の果たす役割は大きい。●一方、再生医療は、自己細胞を用いた治療がようやく始まり、わが国発の細胞シート法などが成果をあげ始めている。●今後は多様な治療法が組み合わされ、重症心不全の治療成績が向上していくことが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2011