心筋症 診断の進歩と治療のブレークスルー2009
心筋症治療の現況、新しい試み 心筋症の外科療法
舩津 俊宏
1
,
小林 順二郎
1国立循環器病センター 心臓血管外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
心筋症-拡張型
,
心筋症-肥大性
,
心臓外科
,
心筋虚血
,
治療成績
Keyword:
Cardiomyopathy, Dilated
,
Cardiomyopathy, Hypertrophic
,
Cardiac Surgical Procedures
,
Medical Illustration
,
Treatment Outcome
,
Myocardial Ischemia
pp.516-520
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009118835
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
閉塞性肥大型心筋症の外科治療としては、中隔心筋を大動脈弁越しに切除するmyectomy法が標準術式であり、有用な手術法であるが、僧帽弁の収縮期前方運動も圧較差を生じる重要な因子であることから、僧帽弁置換術も選択肢となりうる。心不全を伴う拡張型心筋症や虚血性心筋症に対しては、左室容量縮小による心機能改善、非収縮領域の除外を目的とした左室形成縮小術が行われる。代表的な左室形成術としては、Dor手術、SAVE手術などがあり、病態に応じた種々の工夫がなされ、安定した成績が得られるようになっている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009