特集 一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
心筋症の診断と治療 現状と今後の展望 心エコー検査
北田 修一
1
,
瀬尾 由広
1名古屋市立大学 大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
Fabry病
,
心エコー図
,
心筋症-拡張型
,
心筋症-肥大性
,
鑑別診断
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
心筋虚血
,
アミロイドーシス-心臓
,
サルコイドーシス-心臓
Keyword:
Cardiomyopathy, Dilated
,
Cardiomyopathy, Hypertrophic
,
Diagnosis, Differential
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Myocardial Ischemia
,
Echocardiography
,
Fabry Disease
pp.461-470
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021196013
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<Headline>1 心筋症診断において心エコー検査は重要な役割を果たす。健診異常や心不全の背景疾患の精査に非侵襲的な心エコー検査が行われ、心筋症診断の重要なスクリーニングを担う。2 心筋症の診断は、弁膜症の鑑別から始まる。拡大した左室は容量負荷を生じる僧帽弁逆流や大動脈弁逆流を、肥大した左室は高血圧に加え大動脈弁狭窄の存在を確認する必要がある。3 心筋症のなかには、心サルコイドーシス、心アミロイドーシス、Fabry病など、有効性が確立した薬物治療の対象となる二次性心筋症が含まれる。心エコー検査による二次性心筋症の鑑別は、適切な治療へ結びつける重要な役割を果たす。
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