特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
呼吸器領域における抗菌薬の使い方 ニューキノロン系薬
今村 圭文
1
1長崎大学病院 呼吸器内科・感染症科(第二内科)
キーワード:
抗酸菌症
,
気道感染
,
院内感染
,
生物学的利用率
,
組織内分布
,
投薬計画
,
微生物薬物感受性試験
,
薬物用量反応関係
,
市中感染
,
肺炎-細菌性
,
Fluoroquinolones
,
細菌薬剤耐性
,
肺炎-異型
Keyword:
Biological Availability
,
Drug Administration Schedule
,
Cross Infection
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Mycobacterium Infections
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Respiratory Tract Infections
,
Tissue Distribution
,
Community-Acquired Infections
,
Pneumonia, Bacterial
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Fluoroquinolones
pp.179-184
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012927
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ニューキノロン系薬はβラクタム系薬と異なる作用機序、抗菌活性、薬物動態的特徴を有しており、呼吸器感染症の治療薬として欠かすことのできない抗菌薬である。抗菌活性については、肺炎球菌を含むグラム陽性菌、緑膿菌を含むグラム陰性菌、非定型病原体、抗酸菌と幅広く有効性を示し、組織移行性に優れ、内服薬のバイオアベイラビリティも良好である。一方、耐性化を比較的容易に獲得しやすいことや、結核感染をマスクする点には十分な注意が必要である。
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