新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
心機能の改善を目指したセレクトサイトペーシング
伊藤 幸子
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 循環器センター
キーワード:
徐脈
,
人工心臓ペーシング
,
心不全
,
植込み型除細動器
Keyword:
Bradycardia
,
Cardiac Pacing, Artificial
,
Heart Failure
,
Defibrillators, Implantable
pp.546-550
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289967
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ペースメーカー治療において、心室ペーシング率が増えることにより心機能低下や催不整脈作用、ひいては死亡率を高める可能性があることが各臨床試験で明らかにされた。また、各種試験より右室心尖部でペーシングすることが心機能に対し悪影響を及ぼすことがわかり、心室ペーシング部位の重要性が認識された。右室中隔ペーシングをはじめとした、右室心尖部以外の新たなペーシング部位を選択する「セレクトサイトペーシング」という考えが広まっている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008