新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
Brugada症候群患者のリスク評価の実際
水牧 功一
1
1富山大学 医学薬学研究部内科学第二
キーワード:
心電図
,
植込み型除細動器
,
突然死-心臓
,
リスク評価
,
心臓電気生理学的検査
,
Brugada症候群
Keyword:
Electrocardiography
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Defibrillators, Implantable
,
Risk Assessment
,
Electrophysiologic Techniques, Cardiac
,
Brugada Syndrome
pp.551-555
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289968
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Brugada症候群はV1~V3誘導で特徴的なST上昇を呈し、夜間に心室細動(VF)で突然死する疾患であり、ST上昇はcoved型(Type 1)とsaddle-back型(Type 2,3)に分類される。Brugada型心電図が確認されたら失神の有無とその鑑別、突然死の家族歴の有無の聴取が重要である。診断の確定とリスク評価のため、Naチャネル遮断薬(pilsicainide)負荷試験、加算平均心電図、遺伝子解析および電気生理検査を行う。VF例や蘇生例、電気生理検査でVFが誘発される失神例また無症候例で、Type 1 ST上昇と突然死の家族歴を有する例では、植込み型除細動器(ICD)の適応である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008