急性腎不全 AKIシラバス
AKIの治療についてのトピック 小児のAKIと治療
亀井 宏一
1
1国立成育医療センター 腎臓科
キーワード:
血液透析
,
小児
,
鑑別診断
,
急性腎障害
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Child
,
Renal Dialysis
,
Acute Kidney Injury
pp.92-94
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008258133
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小児のAKIで頻度が多いのは、溶血性尿毒症症候群(HUS)であるが、敗血症や脳症などの多臓器不全、心疾患の術後、肝疾患など、腎外性が多いのが特徴である。成人のAKIと同様、詳細な病歴聴取や腎前性/腎性/腎後性などの部位診断による鑑別が重要である。まず腎後性を否定し、頻度の高い腎前性を輸液により改善させる。薬剤での保存的治療を行うとともに、適応があれば小児でも躊躇なく透析療法を施行する。腹膜透析が持続血液透析/持続血液濾過透析かの選択は、両者の利点・欠点を考慮して決定する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008