急性腎不全 AKIシラバス
AKIの診断についてのトピック AKIの画像診断
守矢 英和
1
,
小林 修三
1湘南鎌倉総合病院 透析
キーワード:
MRI
,
超音波診断
,
急性腎障害
,
放射性核種イメージング
,
腹部CT
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Radionuclide Imaging
,
Ultrasonography
,
Acute Kidney Injury
pp.77-82
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008258130
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AKIにおける腎機能障害の病態を迅速かつ的確に診断するために、各種画像検査を適切に選択することが重要である。腹部超音波検査では、簡便かつ低侵襲で腎腫大や皮髄境界の変化などの腎形態を評価できるばかりでなく、ドプラを用いることで腎内血流の評価が可能となる。腹部CT検査は、腎後性腎不全の評価に重要であるばかりでなく、適切に造影剤を使用することにより、運動後急性腎不全や腎梗塞の診断において有用である。核医学検査は、左右の分腎形態・機能評価が可能であり、また67Gaシンチは間質性腎炎の診断に有用である。MRIは腎動脈狭窄の評価に用いられる以外に、最近AKIの診断への利用が検討されつつある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008