わが国におけるAKI診療の現状と課題
感染症によるAKIの早期発見と治療法
安田 日出夫
1
1浜松医科大学 第一内科
キーワード:
生物学的マーカー
,
血液透析
,
急性腎障害
,
敗血症
,
早期診断
,
Cystatin C
Keyword:
Renal Dialysis
,
Biomarkers
,
Sepsis
,
Early Diagnosis
,
Cystatin C
,
Acute Kidney Injury
pp.1581-1585
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014062642
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感染症,とくに敗血症に伴う急性腎障害(acute kidney injury;AKI)は予後不良であり,予防や早期発見・早期治療が求められている.近年,新規尿中バイオマーカーが注目されており,そのなかで尿中liver-type fatty acid-binding protein(L-FABP)は本邦の保険診療で用いることが可能である.予防および治療には,early goal-directed therapyが有用であることが知られており,集中治療室での基本的な治療となっているが,体液過剰はAKIの予後不良因子であり,輸液過多には気をつける必要がある.適切な腎機能代替療法は予後を改善する可能性がある.
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