治療
NSAIDsの使い方
増岡 正太郎
1
,
川合 眞一
1東邦大学 医学部内科学講座膠原病学分野
キーワード:
Acetaminophen
,
消化器疾患
,
心臓血管疾患
,
腎臓疾患
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
発疹
,
関節痛
Keyword:
Acetaminophen
,
Cardiovascular Diseases
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Digestive System Diseases
,
Exanthema
,
Kidney Diseases
,
Arthralgia
pp.203-209
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015129104
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非ステロイド性抗炎症薬 (nonsteroidal antiinflammatory drugs:NSAIDs)は,その鎮痛・解熱・抗炎症作用から日常診療において繁用されている薬剤である.NSAIDsの歴史はサリチル酸が分離された19世紀末まで遡り,現在わが国では30を超える処方薬が存在している.臨床現場において,感染や悪性腫瘍,外傷,自己免疫性疾患など種々の病因をもつ疼痛に遭遇するが,その急性期・慢性期の対症療法としてNSAIDsは現在でも有用な選択肢の1つである.一方でNSAIDsには重篤な副作用が出現することがあり,使用する際には有効性と合わせて知る必要がある.本稿では主に関節痛に関連して,NSAIDsの薬理作用から使用法まで概説する.(「はじめに」より)
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