膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
特殊な状況への配慮 小児の薬物療法では何を留意すべきか
伊藤 保彦
1
1日本医科大学 小児科
キーワード:
Methotrexate
,
Steroids
,
血管炎
,
結合組織疾患
,
抗炎症剤
,
小児
,
非ステロイド系抗炎症剤
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Connective Tissue Diseases
,
Child
,
Methotrexate
,
Steroids
,
Vasculitis
pp.678-682
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167391
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小児に好発する膠原病の種類は、成人とは異なる。同じ疾患でも、治療に対する反応性、コンプライアンス、副反応など多くの点で、成人とは違いがみられる。とくに成長発達の途上にある小児では、副腎皮質ステロイド薬による成長障害が最大の問題となる。副腎皮質ステロイド薬の使用を必要最少限にとどめるためにも、若年性特発性関節炎(JIA)ではNSAIDsおよびDMARDsを、全身性エリテマトーデス(SLE)では免疫抑制薬を適切に使用することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008