リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
臓器病変・合併症を有する関節リウマチのリスクマネージメント 腎病変
小林 みずほ
1
,
佐田 憲映
,
槇野 博史
1岡山大学 大学院医歯学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学
キーワード:
関節リウマチ
,
腎臓疾患
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
アミロイドーシス
,
抗リウマチ剤
,
リスクマネジメント
Keyword:
Amyloidosis
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Kidney Diseases
,
Risk Management
,
Antirheumatic Agents
pp.624-627
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195245
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関節リウマチ(RA)に伴う腎障害は、薬剤性腎障害、続発性アミロイドーシス、RA固有の腎障害に大別される。薬剤性腎障害は、非ステロイド系抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)による腎障害、抗リウマチ薬(disease modifying antirheumatic drugs:DMARDs)による膜性腎症(MN)が多い。続発性アミロイドーシスは難治性で、治療の目標はRA自体の活動性の沈静化である。RA固有の腎障害には、メサンギウム増殖性腎炎や糸球体基底膜の菲薄化などが報告されている。腎機能低下時のRAの治療は、副作用を考慮し、薬剤の中止・減量の必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007