発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184116
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非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)は,シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害によりプロスタグランジン(PG)の産生を抑制し,鎮痛,解熱,抗炎症作用,および血小板凝集抑制作用を有する.膠原病は結合組織の慢性炎症を特徴とする疾患群で,すべての疾患でNSAIDsの適応がある.とくに関節リウマチ(RA)においては,関節破壊を防止する作用はないが,患者のADLやQOLを改善するのに有用で,第一選択薬とされている.副作用には,COXの産生抑制に基づく共通の副作用と,各薬剤独自のものとがある.NSAIDsを投与するにあたっては,剤形,プロドラッグ,COXのアイソザイムに対する選択性など,各薬剤の特性を勘案し,一連の副作用の軽減を目指した適切な使用を行うことが求められている
©Nankodo Co., Ltd., 2006