膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
早期診断・早期治療のこつと治療のアルゴリズム 全身性エリテマトーデス
亀田 秀人
1
1埼玉医科大学総合医療センター リウマチ・膠原病内科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
Steroids
,
サイトメガロウイルス感染症
,
抗炎症剤
,
エリテマトーデス-全身性
,
鑑別診断
,
肺炎-ニューモシスチス
,
アルゴリズム
,
早期診断
Keyword:
Algorithms
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Cytomegalovirus Infections
,
Cytomegalovirus
,
Diagnosis, Differential
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Pneumonia, Pneumocystis
,
Steroids
,
Early Diagnosis
pp.623-628
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167381
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全身性エリテマトーデス(SLE)の短期予後は、難治性病態を認める一部の患者を除いて良好であるが、長期予後は今なお不良である。長期予後の改善には、一般医による早期発見と専門医への早期紹介、専門医による的確な病態診断と、damageなき寛解を目指した治療という機能的病診連携が不可欠である。一般医は特異性の高い症状や検査異常、または非特異症状の3週以上の持続を認めてSLEが疑われれば、速やかに専門医へ紹介すべきである。専門医には免疫抑制薬などの積極的使用により、ステロイド投与量を従来量より大幅に削減する不断の努力が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008