高齢者のリウマチ・膠原病はこう診る
高齢者のリウマチ・膠原病の疫学
杉原 毅彦
1
,
針谷 正祥
1東京都健康長寿医療センター 膠原病リウマチ科
キーワード:
関節リウマチ
,
危険因子
,
強皮症-全身性
,
筋炎-多発性
,
リウマチ性多発筋痛症
,
結合組織疾患
,
エリテマトーデス-全身性
,
腫瘍
,
性因子
,
巨細胞性動脈炎
,
動脈硬化症
,
皮膚筋炎
,
リウマチ性疾患
,
年齢因子
,
血管炎-抗好中球細胞質抗体関連
Keyword:
Age Factors
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Arteriosclerosis
,
Connective Tissue Diseases
,
Dermatomyositis
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Neoplasms
,
Risk Factors
,
Polymyalgia Rheumatica
,
Scleroderma, Systemic
,
Sex Factors
,
Rheumatic Diseases
,
Giant Cell Arteritis
,
Polymyositis
,
Anti-Neutrophil Cytoplasmic Antibody-Associated Vasculitis
pp.357-361
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015112944
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発症年齢の平均が65歳以上に分布しているリウマチ・膠原病疾患は,顕微鏡的多発血管炎(MPA),巨細胞性動脈炎(GPA),リウマチ性多発筋痛症(PMR)があげられる.関節リウマチ(RA),全身性エリテマトーデス(SLE),多発性筋炎(PM)/皮膚筋炎(DM)は,平均発症年齢は65歳未満だが,罹病率,有病率のピークは65歳以上である.日常診療においてRAとSLEは疾患自体が心血管イベントのリスク因子であることを認識する必要があり,リスク軽減のためには他の動脈硬化リスク因子の管理と疾患活動性の管理が重要である.RA,SLE,PM/DMは悪性腫瘍の頻度が一般人口と比較して多いことにも留意が必要である.とくに高齢発症の間質性肺炎を合併していないDMは頻度が多い.
©Nankodo Co., Ltd., 2015