変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動を管理する 洞調律維持をめざすと決めたら 誰に、何を、どのように使うのか?
三田村 秀雄
1
1東京都済生会中央病院 循環器科
キーワード:
Bepridil
,
心拡大
,
心不全
,
心房細動
,
洞結節
,
経食道心エコー図
,
心房内血栓症
,
Sodium Channel Blockers
,
洞性調律
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Cardiomegaly
,
Heart Failure
,
Sinoatrial Node
,
Bepridil
,
Echocardiography, Transesophageal
,
Sodium Channel Blockers
pp.455-459
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149303
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まず心房細動の持続時間と、器質的心疾患の有無を確認する。24時間以内の心房細動は、自然停止を期待できる。48時間以内に孤立性心房細動の停止を図るときは、Naチャネル遮断薬の単回投与(静注か経口)が有用である。48時間以上経過した心房細動は、血栓塞栓症のリスクがあるので安易に止めない。持続性心房細動の薬理学的除細動には、bepridilが有用である。虚血心、不全心、肥大心などに伴う心房細動に対するリズムコントロール法は確立されておらず、催不整脈作用に注意しながら薬剤を使うか、非薬物療法を考慮する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008