変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動をみつける・評価する 心房細動を発見する手がかりと次の一手
八島 正明
1
,
加藤 貴雄
1日本医科大学 内科学(循環器・肝臓・老年・総合病態部門)
キーワード:
褐色細胞腫
,
甲状腺機能亢進症
,
長時間心電図
,
心房細動
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Hyperthyroidism
,
Pheochromocytoma
,
Electrocardiography, Ambulatory
pp.430-434
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149298
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
心房細動を捉えるには従来のHolter心電図に加え、近年開発された種々のイベントレコーダーを、それぞれの特性を生かして使用することが必要である。Holter心電図は慢性心房細動、頻度の多い発作性心房細動、無症候性心房細動などに有用である。イベントレコーダーには、ループ記録式機種、伝送機能強化機種、家庭用心電計などがあり、頻度のやや少ない発作性心房細動に有用である。これらの検査の使い分けには、自覚症状、発作頻度、持続時間を考慮することが重要である。心房細動診断のあとには、次の一手として基礎心疾患の診断、病態、重症度の確認に加え、甲状腺疾患などの原因検索が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008