気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
気管支喘息の診断、病態評価のための検査 呼吸機能検査、呼気一酸化窒素検査
佐藤 俊
1
,
棟方 充
1福島県立医科大学 医学部呼吸器内科学講座
キーワード:
呼吸機能検査
,
呼気検査
,
最大呼気速度
,
自己管理
,
鑑別診断
,
喘息
,
スパイロメトリー
,
一酸化窒素
,
重症度指標
Keyword:
Breath Tests
,
Asthma
,
Diagnosis, Differential
,
Nitric Oxide
,
Peak Expiratory Flow Rate
,
Self Care
,
Spirometry
,
Respiratory Function Tests
,
Severity of Illness Index
pp.400-404
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320534
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・気管支喘息の診断評価のために呼吸機能検査、呼気一酸化窒素検査が用いられている。・スパイロメトリーでは気流閉塞は1秒量の低下として現れ、対標準1秒量が治療前の喘息重症度判定に用いられている。・気管支拡張薬吸入前後の1秒量の変化量と変化率から気道可逆性を判定する。・ピークフローは携帯型の測定器を用いることで医療機関以外での測定が可能で、気管支喘息の自己管理に有用である。・呼気一酸化窒素は喘息性疾患で上昇し、遷延性咳嗽の原因となる他疾患との鑑別に有用である。・呼気一酸化窒素値は喫煙やアトピー素因によって影響を受けるため、測定値の解釈には注意が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011