内科診療最前線2007 この1年の動向を踏まえて
上部消化管疾患
坂上 隆
1
,
三輪 洋人
1兵庫医科大学 内科学上部消化管科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃腫瘍
,
胃食道逆流
,
胃腸疾患
,
腸粘膜
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
紫斑病-特発性血小板減少性
,
上部消化管
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Gastroesophageal Reflux
,
Gastrointestinal Diseases
,
Intestinal Mucosa
,
Stomach Neoplasms
,
Purpura, Thrombocytopenic, Idiopathic
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Upper Gastrointestinal Tract
pp.983-988
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007068424
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Helicobacter pylori 1)世界的に、除菌による胃癌制圧を推進する方向性が示されている。2)本邦でのmetronidazoleを用いた二次除菌の保険適用が待たれる。3)本邦で除菌療法を第一選択とするITPの新しい治療指針が提案されている。GERDおよびBarrett食道では世界的標準定義が検討されている。Rome IIIにて機能性胃腸症(FD)の定義・診断基準が改訂された。NSAIDsはpost H.pylori時代のもっとも重要な胃粘膜障害因子である。しかし、本邦の現状ではガイドラインと保険適用とのあいだにギャップがある。ESDは2006年4月に保険収載された。安全確実にESDを行うための教育システムの構築が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006