GERD診療の最前線 胃酸逆流への対応
GERDの治療 GERDの外科治療の進歩
片田 夏也
1
,
渡邊 昌彦
1北里大学 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
胃食道逆流
,
腹腔鏡法
,
治療成績
Keyword:
Gastroesophageal Reflux
,
Medical Illustration
,
Laparoscopy
,
Treatment Outcome
pp.640-645
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007018838
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胃食道逆流症(GERD)の主病因は、胃食道逆流防止機構の破綻による逆流である。内科的治療として酸分泌抑制薬は有効であるが、胃酸分泌を対症療法的に抑制しているにすぎず、長期にわたる継続的な治療を要することが多い。逆流防止手術は主病因である逆流そのものを防止しようとするものであり、根治的な治療に近い。低侵襲外科治療として腹腔鏡下手術が導入され有効性が示されつつあるが、手術の普及には手術手技の安定化が必要である。手術療法の将来的な位置づけを、GERDの維持療法としての一つの選択肢と捉えることが望ましい。
©Nankodo Co., Ltd., 2006